こんな業界の笑い話がある。「靴の小売業者がビッグデータ神話に乗り、多額の費用で解析した結果、冬にブーツが売れ、夏にサンダルが売れることがわかった」。似た話には「シャンプーを買う人はリンスも買う」「夜は新橋が丸の内より混んでいる」がある。何が問題かお分かりだろう。データからもうけになるシナリオが作れていない。
データサイエンティストならば「灰色っぽいブーツをそろえて売り上げを20%増やします」と言うだろう。私は同僚に言っている。「ビッグデータと言うなら近未来を予測し、もうけ話にできなきゃ意味がない」と。
Source: nikkei.com